現在進行中のプロダクトは、スマートフォン向けのWebアプリです。利用中に端末がスリープ状態に入らないようにしたいと考え、調査を進めたところ「Wake Lock API」という機能の存在を知りました。使い方については、ChatGPTやGitHub Copilotを活用することでスムーズに理解でき、日々その便利さを実感しています。
ただし、Wake Lock APIには一つ難点があります。それは、APIを有効化するためにユーザー操作(たとえばボタンのクリックなど)が必要だという点です。
プロダクト内には「利用開始」ボタンがあるため、その操作に合わせてWake Lockを取得できるかと考えました。しかし実装・検証を進めていく中で、特定のシナリオではこのボタン操作を行わずに機能が開始されるケースがあることが分かりました。そのため、Wake Lock APIが呼び出されないという課題が生じました。
とはいえ、スリープ防止のためだけに専用のボタンを新設するのは、ユーザー体験として好ましくないと考えています。できる限り操作ステップを減らした、シンプルで直感的なUXを保ちたいと思っています。
現在は、この「ボタンを押さずに進むシナリオ」に入らないよう、操作パスの設計を工夫できないか検証中です。納得のいくシナリオが見つかるまで、粘り強く試行錯誤を続けるつもりです。
最近読んだ書籍の中で、「アナロジー(類推)思考」という考え方に触れる機会がありました。
アナロジー思考とは、ある事象や概念を、別の似た構造を持つものに置き換えて理解・応用する思考法です。これは、問題解決やアイデア創出において非常に有効なアプローチとされています。
このような知見を得ることで、日常の思考にも柔軟性が生まれ、発想の幅が大きく広がることを感じています。今後のプロダクト開発にも、この思考法を活かしていきたいと思います。