Cursorを使って気づいた、“形にする速さ”がもたらす価値

長く VSCode を使ってきましたが、最近は Cursor というAIエディタに切り替えて使い始めています。

少し触ってみると、たとえば日本語でエージェント機能に指示を出すと、それに従って自動でコードを書いてくれます。 また、事前に作成しておいたUIのイメージ画像を読み込ませると、それを参考に、かなりイメージ通りのUIを再現してくれる点にも驚きました。

0から1をつくるスピードは非常に優れていると感じます。 私は「まず形にすること」がとても重要だと考えています。 たとえラフでも、プロトタイプでも、何かしら“目に見える形”をつくることで、そこから新しいアイデアが生まれてくるからです。

逆に、形がないままだと、アイデアは頭の中で滞留しがちです。 どんなプロダクトでも、改善の発想が生まれるのは“今ある形”があるからこそ。 何もない状態では、次の一歩を踏み出しづらく、0は0のままになってしまいます。

そういった意味で、0から1を即座に生み出せるAI支援型の開発ツールには、大きな価値があると感じています。

さらにもう一つ、興味深い気づきがありました。

たとえば、自分で時間をかけて作ったものには愛着がわきがちです。 とくに苦労して0から1を作った場合、「あ、これ間違ってたかもしれない」と思っても、なかなか1から0に戻す気にはなれません。 やり直すには、思い切りが必要ですし、心理的な抵抗もあります。

一方で、AIに生成を任せた場合は、この抵抗感が驚くほど小さくなります。 「これは違ったな」と思えば、ためらわずにやり直せる。 スクラップ＆ビルドのスピードだけでなく、心理的なハードルを下げてくれるという意味でも、AIの支援には大きなメリットがあると感じました。

その柔軟さは、きっとより良いソフトウェアプロダクトにつながっていくと、私は思っています。